クワガタの蛹が動くのはなぜ?観察方法や動かない原因について

クワガタの蛹(さなぎ)は、普通動くものなの?動かないのが普通?よくわからないよ…
クワガタの飼育をしていると、「蛹が動かないけど大丈夫?」「前蛹って動くの?」と不安になる場面がありますよね。
実は、クワガタの蛹はよく動くタイミングがあるのをご存知でしょうか?
この記事では、「クワガタ 蛹 動く」という疑問に焦点を当て、前蛹が動く時期の見分け方や、蛹の中身はどうなっているかについて解説します。
また、蛹が動かない時の原因や、人工蛹室を使った観察方法についても詳しく紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
さっそくいってみましょう。
- クワガタの蛹が動く理由とその仕組み
- 前蛹の動き方と見分け方
- 蛹の中で起きている体の変化
- 蛹を人工蛹室で安全に観察する方法
この記事を書いてる人

- 飼育種
■カブトムシ
ヘラクレス、サタン、ネプチューン、サンボンヅノなど(今後はカブトムシ系を拡大予定)
■クワガタ
メインは、ニジイロクワガタ、メタリフェルホソアカクワガタなど、色虫が基本好き - 飼育数
成虫・幼虫合わせて300匹以上、常時飼育中
茨城県日立市でカブクワのネット販売を行っています。
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クワガタの蛹が動くのはなぜ?

- 前蛹が動くタイミングと見分け方
- 蛹の中はどうなっているのか?
- 動画で蛹が動く様子を確認しよう
前蛹が動くタイミングと見分け方

クワガタが蛹になる直前の「前蛹(ぜんよう)」状態では、特有の動きや姿勢が見られます。
前蛹を見分けられるようになると、飼育管理の失敗を防ぐことができます。
まず、前蛹になると、体の動きが鈍くなり硬直してきます。

初見だと不安になるかもしれませんが、まずはそっと見守りましょう!
見た目の変化としては、幼虫がバンザイをしているような姿勢になるのが特徴です。
この時点では、まだ腹部をわずかに動かせるため、「完全に動かなくなった」わけではありません。
また、体の色にも変化が見られます。
通常の幼虫よりも全体的に白っぽくなり、皮膚にシワが増えたように見えることがあります。
白っぽくなり、皮膚にシワが増える特徴も前蛹期のサインの一つです。
このように前蛹期は、動きの変化と見た目の変化で判断できます。

蛹の中はどうなっているのか?

蛹の内部では、驚くほどダイナミックな変化が進行しています。
見た目はじっとしているだけのようですが、その中では成虫になるための準備が急速に進んでいるのです。
具体的には、幼虫時代に必要だった筋肉や器官が分解され、成虫としての体を形づくる材料へと変化していきます。

これを専門的には『組織の再構成』と呼び、まさに体の構造を一から作り直すような過程なんです!
特に初期の蛹は、柔らかく半透明な状態で、翅や脚、触角などがまだ完成していません。
そのため、外から光を当てると内部の器官がうっすら見えることもあります。
時間が経つにつれて、これらの器官は固まり、最終的に成虫の形へと仕上がっていきます。
この時期に蛹を無理に動かしたりすると、発育が妨げられ、羽化不全などのトラブルにつながる恐れがあります。
蛹の中はまさに「変態の真っ最中」であることを理解し、安静な環境を保つことが重要です。

動画で蛹が動く様子を確認しよう

クワガタの蛹が本当に動くのか気になる方は、実際の映像で確認するのが一番確実です。
ここでは、筆者が撮影したクワガタの蛹の動きを収めた動画をご覧ください↓↓
動画では、蛹がわずかに動くシーンを確認できたと思います。

蛹の時期によっては、もっと動くタイミングもありますよ!
一見すると静止しているように見える蛹も、注意深く観察すると小刻みに動いていることも…
このような動きは、羽化準備や自衛のためとも考えられており、非常に興味深いポイントですよね。
動画を通じて、蛹の繊細な生態を視覚的に理解してみてください。

クワガタの蛹が動く様子を観察するには

- 人工蛹室での蛹の観察ポイント
- 蛹が動かない時に考えられる原因
人工蛹室での蛹の観察ポイント

人工蛹室を使用すれば、自然の蛹室がうまく作れなかったクワガタでも安全に羽化まで管理できます。
正しく設置し、ポイントを押さえた観察をすることで、健康な成虫を迎えることができます。
人工蛹室の観察でまず大切なのは、蛹の姿勢です。

頭が少し上、尻が下になるように配置し、身体が傾かず安定しているかを確認しましょう!
傾斜がないと蛹が転がってしまい、羽化不全の原因になるため注意が必要です。
また、室内の湿度管理も重要です。
スポンジやティッシュ素材を使った人工蛹室であれば、乾燥を防ぐために定期的な加水が必要です。
観察の際は、光の当て方にも気を配る必要があります。
直射日光や強い光は避け、必要なときだけ柔らかい間接光で様子を確認するのがベスト。
動きがあるかどうかを確認したいときも、触れたり揺らしたりせず、そっと見守る姿勢が基本です。
蛹が動かない時に考えられる原因

クワガタの蛹がまったく動かないと、つい「死んでしまったのでは」と心配になるかもしれません。
しかし、動かない原因は必ずしも死亡とは限りません。
一つの理由として「蛹化中期」に入っている可能性があります。
この時期は、体の構造を大きく変化させている最中であり、エネルギーを節約するために動きが非常に少なくなります。

あまり動かない期間が1〜2週間ほど続くこともあり、この段階での判断は難しいです。
一方で、環境的なトラブルも原因として考えられます。
過度な乾燥や高温、通気不足、カビの発生などが起きている場合、蛹がダメージを受けて動けなくなることがあります。
このような時は、悪臭や変色といった明確な異常も見られることが多いです。
さらに、蛹の表面が黒っぽく変色し、全く動かず、匂いにも異変がある場合は、残念ながら死亡している可能性があります。
生死を判断するには、日々の観察記録が非常に役立ちます。
このように、蛹が動かない理由は一つではありません。
焦って判断せず、慎重な見守りと環境の再確認を行うことが大切です。

クワガタの蛹が動く仕組みと観察ポイント|まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 前蛹はバンザイ姿勢になり動きが鈍くなる
- 腹部のわずかな動きでまだ生きていると判断できる
- 前蛹期は皮膚が白っぽくシワが増える
- 蛹の中では筋肉や器官が再構成されている
- 初期の蛹は半透明で内部構造がうっすら見える
- 翅や脚が徐々に完成し成虫の形に近づく
- 無理に蛹を動かすと羽化不全の原因になる
- 動画で蛹の小さな動きを確認するのが有効
- 腹部先端の突起を使い蛹室内で姿勢を変える
- 人工蛹室では頭を上、尻を下に配置するのが基本
- 加水はスポンジやティッシュ全体に行き渡らせる
- 強い光は避け、柔らかい間接光で観察する
- 蛹化中期はほとんど動かないのが通常である
- 黒ずみや異臭があれば死亡の可能性が高い
- 蛹の観察では触らず見守る姿勢が重要
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