どんなモノがいい?クワガタの幼虫を育てるのに適した土は?
クワガタの幼虫を育てるにはどんな土がいいの?
その疑問に答えます。
クワガタの幼虫を育てるには、土が必要と思っている方が多くいます。
ですが、クワガタの幼虫は土ではなく材を食べて成長します。
ザックリ説明すると、木材を粉砕させ、発酵させた発酵マット(以下、マット)というモノになります。
逆にカブトムシの幼虫は土を食べて成長しますよ!
カブトムシとクワガタムシの幼虫は、似ているようで飼育方法が違うので注意!
この記事では、「クワガタの幼虫にはどんな土(材)を使えばいいかわからない?」と困っているあなたに、土(マット)の特徴から使い方までをわかりやすくお伝えしていきます!
この記事を書いてる人
- 飼育種
⇒国産・外国産カブトムシ各種、ホソアカクワガタ各種、ノコギリクワガタ各種、タランドゥスオオツヤクワガタ、国産オオクワガタなど国産から外国産まで数多く飼育しています。 - 飼育数
⇒成虫・幼虫合わせて300匹以上を常時飼育中
茨城県日立市でクワガタの販売を行っています。
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クワガタの幼虫を育てる土|幼虫飼育について
クワガタの幼虫飼育は3つの方法がある
クワガタを育てるには、3つの方法があります。
✓飼育方法
- マット飼育
- 菌糸飼育
- 材飼育
上記の方法があります。
それぞれ特徴がありますが、今回はマット飼育についての特徴を解説いしてきます。
マット飼育の特徴
マット飼育は3つの飼育方法の中でも比較的に扱いやすく、初心者におすすめしたい方法です。
✓マット飼育の特徴(メリット)
- 金額を抑えられる
- 管理がしやすい
- 簡単に入手できる
詳しく見ていきます。
金額を抑えられる
マット飼育は、大体10Lで600円~2,000円程度で買える場合がほとんどです。
栄養価が高いマットは価格も高めな印象!
マットで10Lもあれば数匹~数十匹育てることができるので、安上がりです。
一方菌糸ビンは、幼虫が大きくなりやすい特徴がありますが、1匹に菌糸ビンを2~3本使うと1,000円~かかってしまいます。
クワガタの種類により菌糸ビンのサイズが変わるので、価格も変わる!
クワガタ飼育が1、2匹なら菌糸ビンでもそこまで価格は変わりませんが、クワガタの数が多いと菌糸ビンの出費はかさみます。
途中でマット飼育から菌糸ビンに切り替える方法もあるので、飼育者の考え方次第で金額もだいぶ変わってきます!
管理がしやすい
マットは、菌糸に比べると管理がしやすいと感じます。
菌糸は常温で保管すると、使っていなくても1ヶ月ほどで劣化してきます。
環境によってはもっと早く劣化する場合もある。
その点、マットは菌糸ほど劣化は早くないので扱いやすいです。
使い切れなかったマットは、チャック付きの袋へ移し保管すると管理しやすく、乾燥も防げますよ!
ただし、半永久的に保管できるわけではないので、できる限り早めに使うのがいいでしょう。
環境にもよりますが、1~2ヶ月程度の保管なら問題ないです。
長期間使わないで保管しておくと、バクテリアの分解によって徐々に土へと変わってきます。
長期で保管したマットを使う際は、状態を見て様子がおかしかったら使うのを止めましょう。
マットが土へと変化してしまったら、カブトムシの幼虫に使うことができます!
簡単に入手できる
マットは菌糸に比べると、比較的に入手しやすい傾向にあります。
ペットショップはもちろん、ホームセンターや最近では100均にも売っているのを見かけます。
菌糸ビンは、大型のペットショップやホームセンターにおいてある可能性もありますが、近くにない場合はネットでの購入になります。
菌糸ビンの購入のタイミングを間違えると、劣化が進み使えないこともあるので、その点マットは入手しやすく長期で保管できる点は飼育者にとってはうれしい限りではないでしょうか。
クワガタの幼虫を育てる土|デメリット
マット飼育のデメリットも気になりますよね。
ここからはマット飼育の「デメリット」についてお伝えしていきます。
メリットについては、「どんなモノがいい?クワガタの幼虫を育てるのに適した土は?」で紹介しています。
✓マット飼育のデメリット
- 下準備が必要
- 加水を行う必要がある
- 成長が遅い
詳しく見ていきます。
下準備が必要
クワガタの幼虫は発酵したマットを食べて成長しますので、発酵したマットは購入後すぐに使うことが難しいです。
マットの袋を開けるとわかりますが、強烈なニオイが鼻に刺さります。
これが『発酵臭』です。
この発酵臭がある状態でマットを使った場合、クワガタの幼虫は死んでしまう可能性があります。
なので、マットを使う場合には、下準備が必要になります。
クワガタも人間と同じで、「自分だったらこの環境で生活できるかな?」と考えるといい環境を作れるようになりますよ!
詳細は、「クワガタの幼虫を育てる土とは?|使い方」にて説明をしています!
加水を行う必要がある
マットの種類によっては、加水が必要な場合があります。
クワガタの幼虫は適度に水分がないと、弱ったりうまく成長ができない可能があります。
最悪死んでしまう恐れがあるので、加水が必要になります。
マットの種類によっては、必ずしも加水が必要ではないですが、その辺は経験も必要になる部分でもあります。
加水する際は水道水でも問題ないですが、できればカルキを飛ばした水か、天然水を使うとより好ましい!
成長が遅い
菌糸での飼育に比べると、マット飼育は成長が遅い場合があります。
✓環境や条件によっても異なります。
一般的には、菌糸で飼育したほうが「大きく」て「成長が早い」と言われています。
大きさや成長のスピードを気にするのであれば、菌糸での飼育も視野に入れてみてもいいかもしれません。
2匹の幼虫を購入できた場合には、マット飼育と菌糸飼育で比べてみるのもおもしろいですよ!
クワガタの幼虫を育てる土|使い方
マット飼育の使い方を解説します。
マットの種類にもよりますが、購入時に袋を開けると『発酵臭』がする場合があります。
鼻につくような「ツン」とするニオイが特徴
発酵臭がする場合は、マットをタライなどの容器にあけて風邪通しがいい場所へおき、1日~7日程度置いておきます。
これを『ガス抜き』と言います!
たまに、マットを上下で入れ替えるように混ぜてあげると均等にガス抜きができますよ!
土のような匂いになれば使えるようになりますが、1週間程度マットを空気にさらしても、ニオイが完全に抜けない場合には使っても問題ないです。
ガス抜きが不要な商品もあります。
ガス抜きをすると、水分が飛んでしまいますので、マットに加水をして調整をします。
マットの種類によっては、ガス抜きが不要で水分を含んでいるマットに関しては、そのまま使うこともできますよ!
水分量の目安がわからないんだけど・・・
基本的には、マットを「ギュッ」と握り、形が残る程度がいいとされています。
水分量が多すぎると、マットが劣化しやすく、幼虫も呼吸ができなくなり酸欠で死んでしまう可能性があります。
逆に水分が少ないと乾燥し、これまた幼虫には良くないので、ちょうどいい水分量がポイントになるますよ!
と言っても、そこまでシビアにならなくても大丈夫なので、極端に水分が多かったり少なかったりしなければ問題ありません!
まれに、マットが再発酵することがあります。
再発酵が起きると、マットに熱が発生し、幼虫は暑さに耐えきれずマットの上に上がってきます。
しばらくしてもマットに潜らないようであれば、再発酵を疑いましょう。
その他にも幼虫がマットに潜らない条件としては、
「そもそもマットが幼虫に合わない」
「ケースの通気口が小さくて酸欠気味」など
の理由も考えられます。
しばらくしても潜らないようであれば、マットを入れ替えてあげてください。
マットを入れ替えても潜らないようであれば、別なマットの購入を考えたほうがいいでしょう。
マット飼育は成虫になるまで、数回交換が必要な場合があります。
交換のタイミングが難しいですが、
「マットが減ってきた」
「空洞がたくさんある」
「マットが変色してきた」
というような状況であれば交換をすることをおすすめします。
蛹室(ようしつ)を作っていたら交換はしないで成虫まで待つ。
あまりにもマットの劣化がひどい場合には、蛹(さなぎ)をとりだして、人口蛹室を作り管理する。
マット飼育は、字だけを見るとめんどうに感じるかも知れませんが、実際はそこまでめんどうではないです。
筆者は楽しんでマットの下準備やマット交換をしていますよ!
クワガタの幼虫を育てる土|まとめ
「クワガタの幼虫にはどんな土(マット)を使えばいいの?」の疑問に答えてきました。
クワガタの幼虫飼育は、土ではなく材(マット)を食べて育ちます。
購入の際は間違えないようにしてくださいね。
また、マット飼育は下準備なども必要になってくる商品もありますので、迷った際は再度この記事を読み返していただけると嬉しく思います。
クワガタの幼虫を大切に育て無事に成虫にさせてくださいね!
幼虫から成虫まで育てると愛着がわきますし、なにより感動しますよ!
関連記事 難しくない!クワガタ飼育の基本について
関連記事 重要!クワガタの温度管理について
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